2006年 12月 20日
小賀坂スキーNewモデルテストレポート |
昨シーズンの2月に「来シーズンモデル」のテストをしました。その時のレポートを2月にブログとして掲載しましたが、今シーズンのスキーの板選びの参考に以下に再掲いたします。
今回テストをしたのは、Keo's-TE(160㎝)、UNITY-TD1(165㎝)、KC-RV17(170㎝)、TRIUN-S(165㎝)、TRIUN-G(185㎝)の5台です。
2日間テストをしましたが、初日は降雪の中ふかふかの柔らかい雪で、2日目は若干柔らかめながらピステで圧雪をしてあるバーンでした。
KC-RV17とTRIUN-Gは初日のみであとの3機種は2日とも乗ってみました。
条件の違う2日間で驚くほどの違いが出たのがKeo's-TEでした。UNITY-TD1とTRIUN-Sはもちろん雪質の差で、はきごごちは違うものの、性格の差はそれほど出ませんでした。
まずはUNITY。L=165㎝、R=14.4、TST=113-70-103。
初日のふかふか新雪でも、翌日の圧雪でも、とても高いレベルで安定した滑走性能を発揮しました。特に、初日の新雪状態では5台の中でもっとも安定し、ショートターンでも良い反応を見せました。「オールラウンド」シリーズをうたうだけあってその適応性は抜群です。
初日だけのテストだったら、今回のベストと評価したと思います。
2日目の圧雪バーンになったとき、他の板の個性や癖、反応速度と見比べると、全てに70点主義とも言えるUNITY-TD1は、ちょっと物足りなさを感じました。
次にKeo's-TE。L=160㎝、R=14.2、TST=113-70-103。
初日の新雪では安定性がきわめて悪く、ファンスキーを履いているような状態でした。何もここまで回転性を高める必要があるのかと思うほど。ロングで滑りにくいのはもちろん、ショートでもキョロキョロしてしまって滑っていて気持ち悪い。
「こんな板買わないぞ」と思っていたところ、翌日の圧雪バーンで印象一変。シャープな切れ味、適度な安定性、反応速度の良さ。
当然といえば当然なのですが、カービングスキーはエッジングしてターンを続けていてこそ安定するわけで、ふかふかの柔らかい雪で、角付けというより、面で力を受けていたわけですから、本来の設計に合わなかったのでしょう。
一気に評価が上がり、ベスト候補になりましたが、もし私が使うのであれば160㎝ではなく、165~170㎝をチョイスします。
続いて2日間にわたってテストしたのこり1機種TRIUN-S。L=165㎝、R=12.4、TST=117-68-107。
TRIUNは競技用のシリーズですが、スラローム用のS、やはりショートターンはおもしろい。回り込んでくるようなショートターンでの動きではなく、膝から前にどんどん出て行くような感じで、反応も早くとても楽しい板です。ふかふかの柔らかい雪でも思っていた以上にいい感じで意外でした。
圧雪バーンでロングターンをしてみましたが、これはちょっと重たい感じです。安定感がないわけでなく、トップから雪に切り込んでいく感じがあまり無いのです。ショートターンで感じた前に回っていく感じ→回り込んでいく感じではない ということです。
ショートターンでの楽しさは捨てがたいのですが、状況により板を取り替えて滑るのでなく、1本だけ買うとなるとロングターン好きの私としては選ばないかな。
今度はTRIUN-G。L=185㎝、R=22.5、TST=107-70-97。
GS用ですね。話しによるとSLが165㎝、GSが185㎝が今主流とか。
それにしても、近頃見ない長さ。この板は初日のふかふか雪のみのテストです。
さあ、ロングターン。期待を持って滑りはじめると、あらら、思ったラインより外に行ってしまう。
雪質の影響がどのくらいあるのか解らないのですが、印象は重たい感じで、切れ味はいいと思うのですが、シャープなイメージでなく、「斧」の様な感じ。
やはりこの板も堅いバーンとまでは行かなくても、圧雪バーンでも滑ってみたかったですね。
レポートの最後はKC-RV17。L=170㎝、R=17.7、TST=109-69-99。
今はいている板の後継機種、しかも長さも同じということで、興味深々でスタート。
あら、やっぱり安定性に欠ける。Keo's-TEほどではないものの、ロングターンで安定感が、、、。
ふかふか雪でのテストということもあるとはおもうが、今はいている板でのふかふか雪での滑りに比べても安定性に落ちる。Keo's-TEの雪質条件での印象の変化を考えると、この板も是非圧雪でのテストをしてみたかったです。
ただ、KC-RV17はよりロング向きのKC-RV21があるので、ショート向きの設計な訳ですが。
テストレポート総括
私の思う5台の中でのBESTは、う~ん。迷いますが、Keo's-TEを選びます。ただし165㎝か170㎝で。
初日のふかふか雪の挙動はマイナス印象なんですが、圧雪で滑った時は、板の反応、癖、がやはりおもしろい。板を新しくする時の目的は色々あると思いますが、私はより個性的で反応が早く、癖を乗りこなすのがおもしろいと思うので。
お薦めの1台はUNITY-TD1。レポートで「物足りない」とは書きましたが、きわめて高いレベルでバランスが取れた板だと思います。変な癖をおもしろがるのでなく、1級や準指、テクニカルなどに挑戦する人には最適ではないでしょうか。又、UNITY-TD2は同じ設計でフレックスが柔らかく、女性やジュニアの上級者にお勧めです。
心残りはTRIUN-SとKC-RV。ゲレンデに板を2本(もしくはそれ以上)持って行くなら欲しいTRIUN-S。
やっぱりロング好きの私としては、1本だけがショートターン用ではつまらない。
KC-RV21をはいてみたら、きっとBEST候補になりそうなKC-RVです。
TRIUN-Gはゲレンデでの滑走にはもう少し短めの方が良いかもしれません。ただ、私はトップからシャープに食い込んでいく「カミソリ」の様な板の方が好き。好きずきとは思いますが
今回テストをしたのは、Keo's-TE(160㎝)、UNITY-TD1(165㎝)、KC-RV17(170㎝)、TRIUN-S(165㎝)、TRIUN-G(185㎝)の5台です。
2日間テストをしましたが、初日は降雪の中ふかふかの柔らかい雪で、2日目は若干柔らかめながらピステで圧雪をしてあるバーンでした。
KC-RV17とTRIUN-Gは初日のみであとの3機種は2日とも乗ってみました。
条件の違う2日間で驚くほどの違いが出たのがKeo's-TEでした。UNITY-TD1とTRIUN-Sはもちろん雪質の差で、はきごごちは違うものの、性格の差はそれほど出ませんでした。
まずはUNITY。L=165㎝、R=14.4、TST=113-70-103。
初日のふかふか新雪でも、翌日の圧雪でも、とても高いレベルで安定した滑走性能を発揮しました。特に、初日の新雪状態では5台の中でもっとも安定し、ショートターンでも良い反応を見せました。「オールラウンド」シリーズをうたうだけあってその適応性は抜群です。
初日だけのテストだったら、今回のベストと評価したと思います。
2日目の圧雪バーンになったとき、他の板の個性や癖、反応速度と見比べると、全てに70点主義とも言えるUNITY-TD1は、ちょっと物足りなさを感じました。
次にKeo's-TE。L=160㎝、R=14.2、TST=113-70-103。
初日の新雪では安定性がきわめて悪く、ファンスキーを履いているような状態でした。何もここまで回転性を高める必要があるのかと思うほど。ロングで滑りにくいのはもちろん、ショートでもキョロキョロしてしまって滑っていて気持ち悪い。
「こんな板買わないぞ」と思っていたところ、翌日の圧雪バーンで印象一変。シャープな切れ味、適度な安定性、反応速度の良さ。
当然といえば当然なのですが、カービングスキーはエッジングしてターンを続けていてこそ安定するわけで、ふかふかの柔らかい雪で、角付けというより、面で力を受けていたわけですから、本来の設計に合わなかったのでしょう。
一気に評価が上がり、ベスト候補になりましたが、もし私が使うのであれば160㎝ではなく、165~170㎝をチョイスします。
続いて2日間にわたってテストしたのこり1機種TRIUN-S。L=165㎝、R=12.4、TST=117-68-107。
TRIUNは競技用のシリーズですが、スラローム用のS、やはりショートターンはおもしろい。回り込んでくるようなショートターンでの動きではなく、膝から前にどんどん出て行くような感じで、反応も早くとても楽しい板です。ふかふかの柔らかい雪でも思っていた以上にいい感じで意外でした。
圧雪バーンでロングターンをしてみましたが、これはちょっと重たい感じです。安定感がないわけでなく、トップから雪に切り込んでいく感じがあまり無いのです。ショートターンで感じた前に回っていく感じ→回り込んでいく感じではない ということです。
ショートターンでの楽しさは捨てがたいのですが、状況により板を取り替えて滑るのでなく、1本だけ買うとなるとロングターン好きの私としては選ばないかな。
今度はTRIUN-G。L=185㎝、R=22.5、TST=107-70-97。
GS用ですね。話しによるとSLが165㎝、GSが185㎝が今主流とか。
それにしても、近頃見ない長さ。この板は初日のふかふか雪のみのテストです。
さあ、ロングターン。期待を持って滑りはじめると、あらら、思ったラインより外に行ってしまう。
雪質の影響がどのくらいあるのか解らないのですが、印象は重たい感じで、切れ味はいいと思うのですが、シャープなイメージでなく、「斧」の様な感じ。
やはりこの板も堅いバーンとまでは行かなくても、圧雪バーンでも滑ってみたかったですね。
レポートの最後はKC-RV17。L=170㎝、R=17.7、TST=109-69-99。
今はいている板の後継機種、しかも長さも同じということで、興味深々でスタート。
あら、やっぱり安定性に欠ける。Keo's-TEほどではないものの、ロングターンで安定感が、、、。
ふかふか雪でのテストということもあるとはおもうが、今はいている板でのふかふか雪での滑りに比べても安定性に落ちる。Keo's-TEの雪質条件での印象の変化を考えると、この板も是非圧雪でのテストをしてみたかったです。
ただ、KC-RV17はよりロング向きのKC-RV21があるので、ショート向きの設計な訳ですが。
テストレポート総括
私の思う5台の中でのBESTは、う~ん。迷いますが、Keo's-TEを選びます。ただし165㎝か170㎝で。
初日のふかふか雪の挙動はマイナス印象なんですが、圧雪で滑った時は、板の反応、癖、がやはりおもしろい。板を新しくする時の目的は色々あると思いますが、私はより個性的で反応が早く、癖を乗りこなすのがおもしろいと思うので。
お薦めの1台はUNITY-TD1。レポートで「物足りない」とは書きましたが、きわめて高いレベルでバランスが取れた板だと思います。変な癖をおもしろがるのでなく、1級や準指、テクニカルなどに挑戦する人には最適ではないでしょうか。又、UNITY-TD2は同じ設計でフレックスが柔らかく、女性やジュニアの上級者にお勧めです。
心残りはTRIUN-SとKC-RV。ゲレンデに板を2本(もしくはそれ以上)持って行くなら欲しいTRIUN-S。
やっぱりロング好きの私としては、1本だけがショートターン用ではつまらない。
KC-RV21をはいてみたら、きっとBEST候補になりそうなKC-RVです。
TRIUN-Gはゲレンデでの滑走にはもう少し短めの方が良いかもしれません。ただ、私はトップからシャープに食い込んでいく「カミソリ」の様な板の方が好き。好きずきとは思いますが
by P_annapurna
| 2006-12-20 10:39
| スキー・スノーボード